94歳男性がん手術成功 高齢でもあきらめないで

94歳男性がん手術成功 高齢でもあきらめないで

徳島赤十字病院(小松島市小松島町)の沖津宏消化器科(外科)部長が、胃がんの94歳男性に対し、開腹せず内視鏡の映像を見て行う腹腔鏡下(ふくくうきょうか)胃切除手術をし、成功した。沖津部長が行った約400例の同手術の中で最高齢。「高齢を理由に手術をためらっている人たちを勇気づけるだろう」と話している。

 患者は武澤太郎さん(94)=阿波市阿波町梅ノ木原。高齢だが元気で、早期がんだったことから手術に踏み切った。

 9日の手術では、腹部の左右各2カ所とへそに穴を開け、炭酸ガスを注入して腹腔内のスペースを確保。穴から内視鏡やメスを入れ、胃の3分の2と周辺のリンパ節や血管を切除した。手術時間は約2時間半。術後の経過も良く、4日後には歩けるようになった。20日に退院した。

 沖津部長によると、腹腔鏡下胃切除手術は、腹腔内に入れた内視鏡の拡大映像を見ながら行うことができ、より確実に患部周辺のリンパ節や血管の切除が可能。開腹しない分、傷や術後の痛み、体力の消耗が少なく、入院期間も半分程度で済む。ただ、がんの進行度を8段階で分けた場合、4段階以降では難しい。

 これまでに沖津部長が行った同手術で、患者の最高齢は87歳女性だった。ここ5年間の約250例の平均年齢は67・2歳。

 手術が無事成功し、武澤さんは「先生や看護師さん、家族が努力してくれたおかげ」と言う。沖津部長は「患者さんに体力と気力があり、家族の理解もあって良い結果を生んだ」と話した。

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