がん闘病 看護師残した1100万円 治療、対策へ寄付 武雄市の遺族

がん闘病 看護師残した1100万円 治療、対策へ寄付 武雄市の遺族

看護師の仕事に情熱を注ぎながら、昨秋、がんで亡くなった佐賀県武雄市出身の松尾美千子さん(享年56)の遺族が、武雄市と佐賀国際重粒子線がん治療財団(同県鳥栖市)、日本赤十字社県支部(佐賀市)に計1100万円を寄付した。

 松尾さんが30年以上、看護師を続けながらためたお金で、遺族は「遺言はなかったが、がん治療や市民の健康対策に生かせれば、本人も喜ぶはず」と話している。

 松尾さんは福岡県久留米市で暮らしながら同市内の病院に勤務。2005年に肺がんを発症した。手術を受けて勤務に復帰したが、昨年8月に再入院。全身にがんが転移しており、10月19日に亡くなった。

 独身だった松尾さんの遺品を兄の松尾尚貴さん(70)=武雄市武雄町=が整理した際、たんすから預金通帳が見つかった。「ぜいたくせずにためたお金でしょう」。生前、「将来は武雄に戻り、お年寄りの世話をしたい」と語っていたことを思い出した。「妹のようながん患者を少しでも助けたい」という尚貴さんの願いもあり、寄付を決めたという。

 「ためとった金は有効に使ってもらうからね」。3団体への寄付を終えた松尾さんは仏前にそっと報告した。

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