新しい浜松市医師会館が完成 がん早期発見へ検診体制強化

新しい浜松市医師会館が完成 がん早期発見へ検診体制強化

 新しい浜松市医師会館が同市中区伝馬町に完成した。地下1階地上7階建てで、延べ床面積5979平方メートル。建設した浜松医師会にとって、市の業務委託を受けている「がん検診」の体制強化と、夜間救急室の充実が狙いだ。 
 入居するのは、1階が夜間救急室、2~4階が看護専修学校、5~7階が医師会の事務局や講堂など。

 浜松医師会が5年前から新会館計画に着手。約14億円を投じ、旧市営駐車場跡地に建設した。市保健所(中区鴨江)東隣の旧会館から移転し、20日に業務を始めた。

 がん検診時のエックス線画像は受診医療機関に加え、医師会の専門委員会が再チェックし、疾患の見落としを防いでいる。これまでは所見を検討するスペースを十分に確保できていなかったため、新会館に専用の二次読影室を設けた。

 がん検診は対象者の2割程度にとどまり、受診率向上が課題。山口智之会長は「(体制強化を)がんの早期発見に対応し、先々まで安全安心な医療の提供を目指したい」と話している。

 市は夜間救急室の整備費と二次読影室の建設支援に計5億8000万円を負担する。

「夜間救急室」が来月1日夜移転
 年中無休の浜松市「夜間救急室」が8月1日午後8時から、新築された市医師会館(中区伝馬町)の1階に移転する。入院処置を必要としない救急医療の体制を強化しようと、すべての診察を個室で対応し、インフルエンザなどの感染症対策に専用室も設けた。

 夜間救急室は1974年、全国に先駆けて開設。近年は1日平均50人余の利用がある一方、市保健所西隣(中区鴨江)の施設が老朽化し、スペースも手狭となっていた。

 移転後は、診療室の合計面積が1・7倍に。カーテンで仕切っていた内科、小児科、外科の診療を個室化し、プライバシーに配慮した。自宅待機の専門医が駆けつける眼科と耳鼻科も、新たに診療室を設けた。

 感染症対策では、入り口前にサーモグラフィーを設置。息を吹きかけると発熱が分かり、感染症の疑いがあれば、隔離された診療室で対応する。
 さらに待合室が広くなり、いすを増設。トイレに可動式の壁を設けるなど、介助しやすい工夫も見られる。

 市と、診療を担う浜松医師会が、協議しながら新拠点を設計した。「初期救急医療を充実させ、二次救急病院の疲弊を和らげたい」としている。

 診療時間は変わらない。内科は午後8時~翌日午前7時。小児科と外科は午後8時~翌日午前零時。土曜の午後2~6時は内科と外科の診療もある。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


肺がん闘病ペク・ナムボン、意識不明 »
« 子宮頸がん予防へ ワクチン接種券を配布、さくら市「ぜひ今年度中に」