「子どもホスピス」つくろう 九大院生らがチーム結成

「子どもホスピス」つくろう 九大院生らがチーム結成

九州大の大学院生らが、難病や重度の障害を持つ子どもとその家族のために「子どもホスピス」をつくろうと動き始めた。25日に福岡市東区の箱崎キャンパスで「子どもホスピスってなんだろう?」と題したフォーラムを開く。(向井由布子)

 子どもホスピスは1982年、小児がんや筋ジストロフィーなどの回復が厳しい病気や障害を抱えた子どもと家族が、残された時間を豊かに過ごすための施設として、イギリスで誕生した。日本にこうした施設はないため、入院した子どもは治療で様々な制限を強いられ、在宅療養でも家族が休みなく看護に追われるなど、子どもも家族も「生活の質」(QOL)が奪われてしまうケースが多い。

 こうした現状に疑問を抱いた同大医学研究院の浜田裕子准教授(50)と同大大学院統合新領域学府の学生ら13人は4月、「福岡子どもホスピスプロジェクトチーム」を結成。10年後の設立を目標に、まずは「ホスピス=亡くなる場所」というイメージを払拭(ふっしょく)しようと、市民参加型のフォーラムを計画した。

 大学院生の中には、脳死状態で生まれた長女を3年以上看護してみとった母親(44)や、がんの手術を受けたことがある男性(25)もいる。浜田准教授も長男が小児がんの一種で闘病した経験があり、「日本の医療現場には闘病中の子どもの気持ちと向き合う手だてがない。病気や障害ゆえに生活や人生をあきらめている人たちが、限られた命を充実させて生きることができる場としたい」と訴えている。

 フォーラムは25日午後2時半~同5時、箱崎理系キャンパスの創立50周年記念講堂2階で。無料。問い合わせは石田さん(090・5931・7441)へ。

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