お母さんを救った胎児、がん発症を子宮内から「通報」=英国

お母さんを救った胎児、がん発症を子宮内から「通報」=英国

 胎児が子宮内からお母さんの「がん」を通報。早期治療により、母子ともに助かった。中国新聞社がこんな話題を紹介した。

  英国ケント州に住むクレア・サルトさん(26歳)が妊娠したのは2年ほど前だった。ところが、18週目に入ったところで出血。流産かと思い病院に急行したが、思いもよらない診察結果が待っていた。クレアさんは子宮がんにかかっていた。

  子宮がんが発生したのは、妊娠したのと同時期と考えられた。がんと胎児は同時に「成長」。ところが、胎児がしきりにがんを「けとばした」ため、出血した。医師は、妊娠中という条件のもとでできうるかぎりの治療をして、がんの進行を遅らせた。胎児ががんの発症を知らせてくれなかったら、クレアさんは手遅れになったはずという。

  医師はまず、がんの摘出手術を勧めた。赤ちゃんは、人工妊娠中絶することになる。クレアさんは「私の命を救ってくれた赤ちゃんの命を断ち切ることはできない。私自身の体に対するリスクは分かっています」と、きっぱりと拒絶した。

  妊娠26週間になったとき、がんは発見当時の3倍の大きさになっていた。医師は、がんを体内にとどめておく限界に達したとクレアさんとパートナーの男性、ハーリーさんに告げた。未熟児として生まれる赤ちゃんが生きのびられる確率は40%だが、この時期を逃しては母子ともに命を失うことになると説明した。

  赤ちゃんが生まれたのはロンドンの聖トマス病院。体重はわずか900グラムだった。医療スタッフの努力と両親の懸命の祈りのかいがあり、赤ちゃんは成長することができた。

  クレアさんによると、うれしかったのは、「2カ月半後、息子と同じ日に退院できたこと」という。「息子も私も生きることができた。私は世界で一番幸せなお母さんよ」と、笑顔で語る。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


ピンクリボン川柳作品募集 »
« J1:大宮の塚本、経過観察に移行へ…骨肉腫で闘病