抗がん剤治療中も食べる喜び

抗がん剤治療中も食べる喜び

味覚分析おいしいレシピ 県がんセンターとキッコーマン開発へ
 県がんセンター(千葉市中央区)と、キッコーマン(野田市野田)は28日、抗がん剤治療の副作用で食欲不振に苦しむがん患者向けのレシピの共同研究に取り組むと明らかにした。県内の代表的ながん専門病院と食品大手が連携し、がん患者の生活の質の向上に取り組む初のプロジェクトとなる。

 センターによると、抗がん剤治療を続ける多くのがん患者にとって、おいしく食事を楽しめることは生きる支えになり、治療への参加意欲を促すことにもつながる。ただ、抗がん剤治療を受けている間は、食事をしても「砂をかんでいるみたい」など、味覚などの異常を訴える例が多い。

 共同研究では、センターで抗がん剤の通院治療を受ける患者50人に、酸味、辛味、甘味、苦味など7種類の味覚の感じ方を検査するほか、味覚や嗅覚(きゅうかく)のアンケートも行う。

 そのデータをキッコーマンが分析し、患者の味覚の変化を把握し、2012年3月までに、患者にあった味付けや調理方法などのレシピをセンターの栄養士らと一緒に開発する。

 中川原章センター長は「抗がん剤の種類によって味覚障害の表れ方も違うので、メカニズムを解明し、栄養の改善と食べる喜びの回復を目指したい」と狙いを話す。

 一方、今回は無償で協力するキッコーマンのコーポレートコミュニケーション部では「社内で続けてきた味覚や嗜好(しこう)に関する研究が、対外的にも役に立てることは我々の励みになる」と話している。

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