J&J、乳がんの精密検査の実態と体験者の本音を紹介するプレス&ブロガーセミナーを開催

J&J、乳がんの精密検査の実態と体験者の本音を紹介するプレス&ブロガーセミナーを開催

ジョンソン・エンド・ジョンソン エチコン エンドサージュリー ジャパン ブレストケア(以下、J&J)は7月30日、早期乳がんの診断のための精密検査「マンモトーム生検(乳房画像腫瘍ガイド下吸引術)」の実態を多くの人に伝えるべく、プレス&ブロガーセミナーを開催した。セミナーでは、埼玉社会保険病院 外科 医長の櫻井孝志先生がマンモトーム生検についてデモを交えながら紹介。さらに、実際にマンモトーム生検を体験した女性医療ジャーナリストの増田美加氏が、自身の体験談などを話してくれた。

 日本における乳がんの患者数は、ライフスタイルの変化などから増加傾向にあり、現在は約5万人を超えているという。また、乳がんの発症率は16人に1人といわれ、死亡率も年々高まっているとされている。乳がんは40代後半から50代前半に比較的多い病気であるが、早期に発見することができれば、命を落とすこともなく、さらには乳房をとらずに手術をすることも可能だ。それだけに、乳がん検診の受診は重要であり、要再検査との診断があった場合は、精密検査を受けて、乳がんの不安を取り除く必要がある。そこで、J&Jでは、乳がんの精密検査に対する一般生活者の声として、マンモトーム生検を体験したブロガーのブログ記述を分析した“口コミ分析”を実施。J&Jの近咲子氏が分析結果を報告してくれた。

 「今回の口コミ分析では、直近1年以内に“マンモトーム”という記述のあった272件のブログをテキストマイニングという分析手法で分析した」とのこと。「たくさんの言葉があぶり出されたが、ポジティブな意見としては“良い”“正確だ”が、ネガティブな意見としては“痛い”“太い”との単語がよく使われていた」と、マンモトーム生検については、肯定派も否定派もどちらも存在するようだ。「ブログで紹介された記事の中で、関連性の強い単語同士をひもづけてみた結果、話題は検査の説明と検査結果に大きく分けられることがわかった」と、マンモトーム生検とはどんな検査なのかを紹介するブログと、病院に結果を聞きに行ったブログとに分かれると解説していた。「診断方法の種類や、石灰化で良性だった話題なども比較的多くみられた」と、マンモトーム生検についてもう少し深く突っ込んだ話題のブログも多かったようだ。

 最後に近氏は、「口コミ分析から、マンモトームについて“痛い”という患者が多いということがわかったため、その声をしっかり医師などの医療従事者に伝える必要があると感じた。また、マンモトーム生検とはどんな検査なのかという話題も多かっただけに、一般向けの啓発ツールについても充実を図っていくことが大切であると思った」と、マンモトーム生検について、しっかりとした情報を多くの人々に発信していくことを誓っていた。

続いて、とらうべの南部洋子代表取締役が、コールセンターである「乳がん検診ホットライン」に寄せられた声について分析を行った。「当社は乳がん検診ホットラインを運営。保健師や看護師などが対応している」と、とらうべの会社概要を紹介。「乳がん関連の相談件数は年々増加傾向にあり、今年は6月末時点で、昨年の相談件数に達してしまった」と、乳がんについて情報を得たいという人は多いとのこと。

 「相談者は30代と40代で半数以上を占め、乳がん検診前に腫瘍について相談する人が多い」と、乳がん患者が多い世代の人が、乳がんとはどんな病気なのかを知りたいようだ。「乳がん検診ホットラインは、電話で直接話すことができるので、不安を取り除きやすいと感じていると思われる。それだけに、今後も乳がん検診受診の重要性を訴え、乳がんの早期発見をサポートしていきたい」と、電話による対話を通じて、乳がんに対する不安や悩みの解消につなげていきたい考えを示した。
口コミ分析やコールセンターに寄せられる相談内容から、多くの人が乳がんについて様々な情報を知りたいことが明らかになったと同時に、不安を感じていることもわかった。しかし、「乳がん検診を受診して、石灰化があるので要精密検査が必要といわれても、私は乳がんだと決めつけなくてもよい」と、説明してくれたのが、埼玉社会保険病院 外科 医長の櫻井孝志先生だ。「石灰化とは、乳房にカルシウムが沈着した状態で、がんというわけではない。乳がん検診で指摘される石灰化も、7割から8割は良性石灰化がほとんど」と、悪性の石灰化の方が少ないと指摘する。

 「検診を受診して、石灰化があり要精密検査が必要といわれた場合は、画像検査と細胞検査の2段階で精密検査を行う」と、直接細胞を採取し調べることで良性か、悪性かを調べることになるという。「精密検査を受診する場合は、検診結果の報告書と、あれば紹介状、そしてマンモグラフィー写真を借りてきて欲しい」とのこと。「精密検査には、病変にバネ仕掛けのある針を刺し組織を採取する針生検や、細い針を刺して吸引によって細胞を採取する細胞診、吸引式針生検のマンモトーム生検がある」という。

「マンモトーム生検は、大きな組織標本を無理なく採取でき、傷跡も少なく、超音波とマンモグラフィの2通りで画像誘導を行う」と針生検や細胞診に比べて、画像を見ながら組織を採取できる点がマンモトーム生検のメリットであると述べていた。「マンモトーム生検は、マンモグラフィで画像誘導する場合、乳房を挟む時と、局所麻酔をかけるときに痛みが生じるが一瞬だけ。組織をとるときは麻酔が効いているので痛みはない」と、ほんの少し痛みを我慢してもらうだけで、乳がんであるのか、そうではないのかという不安から解消されると話していた。

 「乳がん検診を受診して、良性の可能性が90%以上の場合、もしくは4から6ヵ月経過しても症状が進行しない場合。また、6ヵ月後の診断でも命にかかわらない所見は経過観察を選択することがある」と、いわゆる様子見という判断をする場合があるという。「この経過観察が不安、あるいは納得できないという場合は積極的に医師に相談して欲しい」とのこと。「理由は、マンモトーム生検などによる確定診断をして、その不安を取り除くことも可能だからだ」と、本当に悪性と呼ばれる浸潤がんであるのか、良性の非浸潤がんであるのかを診断できると述べていた。
櫻井先生から“医師に相談して欲しい”といわれても、患者本人でなければわからないことが多いのも乳がんであるといえる。そこで、乳がん経験者で女性医療ジャーナリストとして活躍する増田美加氏が、自身の乳がん検診から、実際に乳がんと申告され、手術までの体験を紹介してくれた。「私は40歳から乳がん検診を受診するようになった。そして、2006年の検診で石灰化が見つかり、要精密検査といわれマンモトーム生検を受診した結果、乳がんであることがわかった」と、マンモトーム生検で乳がんであると診断されたという。「乳がんと告知されても、あまり恐怖や不安などに襲われることはなかった。それよりも、要精密検査といわれてから確定診断するまで1ヵ月程度待たされたのだが、この期間に不安やストレス、恐怖など心の変化があった」と、何もせず待たされることの方が、どうしたらよいのか不安な気持ちになると体験者ならではの意見を述べていた。

 実際にマンモトーム生検を受けてみた感想は、「それほど痛みはなかったが、胸を包帯でぐるぐる巻きにされてしまう。検査を受けた当時は夏場ということもあり、その日は仕事ができなかった」と、女性ならではの視点でその時の様子を語ってくれた。こうした経験を通じて増田氏は、「小さな不安でも勇気をもって聞くことが大切。説明を受ける時は、家族などに同行してもらったり、先生の話を録音することも一つの手段として有効だ。また、聞きたいことを最大5項目、紙に書いて、先生に渡すと漏れがなく聞くことができる。そして、自分の考えを先生に伝えて欲しい。最後に、先生の目を見て名前を呼びかけて話すと先生との距離が近くなる」と、最も重要なのは医師とのコミュニケーションであると力説していた。
増田氏の講演終了後、櫻井先生が「マンモトーム」を使って、擬似乳房から組織を採取するデモンストレーションを行った。デモは、超音波による画像誘導で、モニターに映し出された石灰化した部分にマンモトームを刺し、組織を吸引してカッターで切除する様子がよくわかる内容だった。

ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニー=http://www.jnj.co.jp/jjmkk/

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