長崎原爆病院の09年度診療概況 多重がん増加傾向 入院被爆者は2年連続減

長崎原爆病院の09年度診療概況 多重がん増加傾向 入院被爆者は2年連続減

 日赤長崎原爆病院(長崎市)は3日、2009年度の被爆者診療概況を発表した。入院被爆者数は1900人で2年連続で52人減少した。病気別ではがんが最多の624人(32・8%)。2カ所以上の部位にがんを患う多重がんが50人に上り、増加が目立つという。

 朝長万左男院長は「爆心地1・5キロ以内の近距離被爆者は多重がんになる割合が一般の倍以上になるという統計がある。全身被爆していることが要因と考えられる」としている。また、心血管疾患が262人(13・8%)に上り、心筋梗塞(こうそく)と放射線との関係も注目されているという。

 入院被爆者の平均年齢は、78・7歳。亡くなったのは85人で死因はがんが7割を占めた。

 原爆症認定申請の相談は293件で前年度から172件減少。病院は「前年は認定基準が変わり相談が増えたが、大半が申請を済ませて落ち着いてきた」としている。

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