武蔵川理事長が暫定復帰、胃がん手術告白も (1/2ページ)

武蔵川理事長が暫定復帰、胃がん手術告白も (1/2ページ)

 土俵際で想定外の「うっちゃり」が待っていた。弟子が野球賭博に関与していた責任を受け名古屋場所を謹慎、7月4日以来1カ月ぶりに公の場に姿をみせた武蔵川理事長が一転して、理事長職の続投を表明した。この日、東京・両国国技館で開かれた臨時理事会に出席して、役職へ復帰。約15分間の短い会議を終えると、会見に臨んだ。

 「きょうをもって理事長に復帰しました。協会再生に向け、難局を乗り切るためにいろんな意見をまとめていかなきゃいけない」

 ほおのあたりがやつれ、張りのない声で理事長続投を宣言。また、7月21日に胃がんの手術を受けたことも明らかにした。

 武蔵川理事長は一度は辞意を固め、この日の臨時理事会でそれを伝える予定だった。手術を受け、体重も激減。健康面の不安から、前日に武蔵川部屋を訪れた出羽海理事(元関脇鷲羽山)、放駒理事(元大関魁傑)、友綱理事(元関脇魁輝)3人に辞意を漏らしていたという。

 だが、その気持ちを翻意した。前夜、部屋を訪れた一部の理事らが改めて続投を求めたほか、この日の理事会前に、一門などの枠を超えて約30人の若手、中堅親方の有志が集まって会合を開き、力士出身の武蔵川理事長のもとで改革を進めてほしいとの要望が伝えられた。一部役員も理事会直前の役員室で、後任の理事長人事が固まっておらず、復帰した直後に辞任すると体裁もよくないとして、続投するように説得。武蔵川理事長はこれを受け入れたという。

 当面は理事長職を務めるが、情熱を注いだ弟子育成からは手を引く方針だ。関係者によると、九州場所前に予定していた藤島親方への部屋継承について、来週中にも2人で話し合う予定。秋場所前にも部屋の譲渡を前倒しする可能性が高い。

 さらに、武蔵川理事長は、協会幹部に賭博問題など一連の不祥事による「自分の責任も考えている」などと伝えているという。健康面を考慮しても長期の継続は難しく、「暫定」は必至。部屋の譲渡前後、早ければ今月中にも再び進退問題が浮上する。

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