多重がん被爆者50人

多重がん被爆者50人

長崎市茂里町の日赤長崎原爆病院(朝長万左男院長)は、2009年度の被爆者診療の概況を発表した。がんの治療後、新たに別のがんが見つかる「多重がん」の入院被爆者は50人で、前年度より11人増加。朝長院長は「(早期発見に役立つ)PET健診を被爆者に応用するなどの取り組みが必要」と話した。

 09年度の入院被爆者は、前年度より52人少ない1900人。平均年齢は78・7歳で前年度を3・5歳上回った。

 疾病別では、がんが最も多く、624人(32・8%)。脳・心血管障害283人(14・9%)、整形外科疾患272人(14・3%)が続いた。がんの分類別では、肺がん185人(27・2%)、肝がん68人(10・0%)などが多かった。

 「多重がん」50人のうち、別のがんが2度見つかった患者は7人。近距離被爆者(1・5キロ以内)は遠距離(3キロ以上)より、多重がん発症確率が約2倍で、朝長院長は「全身に放射線を浴びた近距離被爆者は、様々な臓器でがんになりやすい状況にある」と話した。

 原爆症認定申請の相談を受けた回数は293回で、前年度の465回を大幅に下回った。

 一方、日赤長崎原爆諫早病院の入院被爆者は430人で、前年度より33人増えた。

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