深よみエンタ:小澤征爾がんを克服 「後輩」に力強いエール=佐藤雅昭

深よみエンタ:小澤征爾がんを克服 「後輩」に力強いエール=佐藤雅昭

秋の来日公演も待たれるウィーン・フィル。6月8日にオーストリア・ウィーンのシェーンブルン宮殿で行った「夏の夜のコンサート」を収めたDVDが早くも発売された。ハプスブルク王朝の歴代君主が離宮として使用したとされる世界遺産登録の宮殿で毎年開催される恒例の一大イベント。今年も敷地内に10万人もの観客が押し寄せ、盛況ぶりが映像からも伝わってくる。

 「月・惑星・星」をテーマにしたプログラム。ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「天体の音楽」やホルストの組曲「惑星」から「火星、戦争をもたらす者」などが演奏されたが、とりわけ喝采(かっさい)を浴びたのが映画「スター・ウォーズ」からの数曲。同オケがジョン・ウィリアムズの曲を取り上げたのは初めてだったそうで、冒頭のメーン・タイトルから客席は大いに盛り上がった。

 指揮台に立ったのは地元出身のフランツ・ウェルザーメスト(49)だったが、実はこのコンサート、小澤征爾(74)がタクトを振る予定で準備を進め、演奏曲も自ら提案。ところが食道がんの術後とあってやむなく断念。代わって小澤の後任としてウィーン国立歌劇場の次期音楽監督に決まっているウェルザーメストが、意向をくんでプログラムもそのままに臨んだという“裏話”があった。

 このコンサートから54日後の8月1日、小澤が長野県・奥志賀高原のホテルで7カ月ぶりの指揮姿を披露した。「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に参加するアジアの若手音楽家たちの合宿地でリハーサルに参加したもので、気合十分の指揮で回復ぶりをアピールした。

 昨年12月に人間ドックでがんが判明。今年1月に都内の病院に入院し食道を全摘出する手術を受けた。体重は15キロほど減ったが経過は良好。会見で小澤は闘病を支えてくれた家族に感謝の言葉を述べた上で「きょうは第二の人生の初日」と力強く再起を宣言した。

 先月28日に同じ食道がんを公表したサザンオールスターズの桑田佳祐(54)にも言及。「桑田さんのことは聞いていました。ぼくと同じく人間ドックで(初期のがんが)見つかったとか。今の医学は大変進歩している。絶対大丈夫!」と力強くエールを送った。

 桑田は7月31日夜に放送されたTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で、がんを患っていることを初めて自分の口からリスナーに報告。そして医師から「1年後にはステージに立てるでしょう」と太鼓判を押されたことを明かし「死んでも戻ってまいります」と復帰をファンに約束した。

 「世界のオザワ」だけではない。肺がんを克服した歌手の吉田拓郎(64)も2日に放送されたニッポン放送「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」の中で激励した。「桑田君と非常に近い人たちと連絡を取り合い、常に病状を聞いています。本人は“ご心配いただいてありがとうございます。ご心配なさらないでください”と。年内は休んで、ゆっくりという方向なんじゃないかな。(がんは)初期の初期だったらしくて」と話した。

 音楽のジャンルは違っても偉大な“先輩”たちの励ましは何よりの薬。桑田の所属事務所は4日夜、無事に手術が終わったことを報道各社にファクスで報告。関係者によれば、7月30日に都内の病院に入院し、今月2日に患部を除去。「翌日には少し歩いたりと、担当の先生も驚かれるほどの回復をみせております」としている。一日も早い復帰を祈るばかりだ。

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